• 
• 
• 
• 
• 
• Y.K. 様
• 投稿日：2022年05月22日

【納期について】
　予定より遅くなることは理解した上での注文だったので、結果的に半月ほど遅くはなりましたが気になることはありませんでした。毎週輸入の状況について丁寧なメールをいただき、加えて商品が国内に到着してからの対応が迅速であったので、おおむね満足しております。
【サイズについて】
　同じイタリア製万年筆であるレオナルド・モーメントゼロと比べてわずかに大きく、単純な全長で言うならばモンブランの149とほぼ変わらない堂々とした大きさを持つ万年筆です。所有面での満足感も大きいです。ただその分重いかというとそれほどでもありません。2時間ほど連続して筆記を続けていましたが重さが気になることはありませんでした。
【形状について】
　ステューディオは胴軸中央部にインク窓を備えており、そこから覗くインクの色がチャームポイントになります。私はエルバンのヴィオレパンセという紫のインクを入れていますが、ボディの深い青色との組み合わせが何とも言えない気品のようなものを漂わせています。注文時に見た写真ではインク窓部の構造がよくわからず、構造上弱くなっているのでは、と思っていましたが、実際のところ想像よりも分厚く作られているので、破損する心配は少ないと思います。ただ、キャップのねじ切りがインク窓の近くにあり負荷がかかりやすいことは変わらないので、キャップを閉める際は優しく閉めるように心がけています。
【ニブと書き味について】
　ニブはドイツ製のスチールニブとのことで、安定した書き味が特徴です。使用する紙によりますが、書き味はツルツルというよりはサクサク、サリサリといった気持ちの良い抵抗感がある書き味です。私は普段満寿屋製の原稿用紙を使用していますが、この紙と組み合わせるとちょうどよい筆記感が得られていつまでも書き続けていたくなります。今回字幅はFを選択しましたが、細すぎず太すぎず、想像通りの字幅となっていました。書いた文字を見ると若干スタブ調に仕上げられているようにも思います。
【気になった点】
　ステューディオはキャップの頂点が金属になっているため、キャップポストすると少し重心が後ろに来るように思います。大きな文字を書く際はあまり気になりませんが、細かい文字を書くときはキャップポストせずに使った方が書きやすいかもしれません。