ノーチラスといえばジュール・ヴェルヌ作の海底2万里を思い出します。
物語の冒頭。船底に大きな穴が開く事件が頻繁に発生するため、「その原因は巨大なイッカクではないか?」という説をアロナクス教授が主張します。そこで、エイブラハムリンカーン号に乗って調査を始めますが、実はイッカクではなくノーチラスという潜水艦だったということがわかります。
「ナーヴァルというメーカーが販売するノーチラスという万年筆」
コンセプトとして面白くて興味をそそられましたので購入しました。
ペン先の字幅はM(中字)を選びました。アメリカのメーカーですが、国産のM(中字)の字幅に近いと感じました。それと、縦と横で若干の字幅の違いがあります。横はセーラーのMF(中細)に近く、縦はセーラーのM(中字)に近い印象です。
書き心地については、ツルツル滑らずに引っ掛かりもなくて適度な抵抗感があります。
インクフローは少し渋めです。ペン軸の後ろの方を持って寝かせて筆記するとインクが時々掠れます。反対に立てて筆記すると掠れが無くなります。
エボナイト軸は初めてでしたが、見た目と持った時のシックリくる感じがとても良かったです。
初見ですと「材質はプラスチックです」と言われれば気がつかないぐらいの素材感です。ですが、明るい場所で観察すると、レンブラントのグリザイユ画法のような深みのある黒が印象的に見えます。長く使用することで色は変化していくと思いますので、楽しみにして使い続けたいと思います。