Il Duomoとは、イタリア語で町の教会堂を表す言葉です。私たちが万年筆を買い付けているのは、イタリアのフィレンツェ。そのフィレンツェにもIl Duomo-教会堂があります。それが上の写真のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂です(ドゥオーモが巨大すぎて収めきれません!)。
ここは「花の聖母マリア」という意味の大聖堂で、フィレンツェといえばここ、と思い出されるほどに町のランドマークとなっている有名な大聖堂なのです。
昔から、教会堂は人々の祈りの場であり、同時に生活の場・交流の場でもありました。たくさんの人々がここに集まり、話し、心を通わせ合っていたことでしょう。
私たちはこのIl Duomo(イル・ドゥオモ)のショップが、教会堂のような交流の場、温かい心を育てあう場にしていきたいとの思いから、このショップ名にしました。
私たちは、万年筆や文具をコミュニケーションのツールであると考えています。手紙を書いたり、ちょっとした絵を描いたり。パソコンで文章を書くことが増えた今の時代に、ゆっくりと丁寧にでなければ扱うことのできない万年筆だからこそ、よりいっそう相手を思いながら字を書くこともできるでしょう。
また、ファッションの一部として見るときも、万年筆や文具はコミュニケーションの幅を広げてくれます。鞄から取り出した万年筆から会話が広がることも多々あります。また、どこかに誰かと行く約束のある時、相手のファッションや、行き先の雰囲気を考えながら万年筆のデザインを選ぶのも乙な時間です。
さらに、万年筆のお手入れをしている時間は、万年筆と持ち主にとっての大切な会話の時間です。丁寧に扱わなければならない万年筆だからこそ、対話しながらメンテナンスができます。経年して自分に合ったペンになっていく、つまりともに年を取っていく喜びもあるでしょう。これもまたコミュニケーションのひとつかもしれません。
そんなコミュニケーションをふくよかなものにしてくれる万年筆や文具たち。
それらを販売するショップならば、人間味があって、交流があるショップにしたい。
できるなら、買ってくださった方がペンによって人生を豊かにできますように。
また、万年筆が本当に「万年」、買ってくださったその人だけでなく、たとえば子に孫に、受け継がれていきますように。
そんな祈りを込めたショップにしたいと、Il Duomoは考えています。