イタリア文学の最高峰を細部まで再現した限定品
人の生の道なかば、
ふと気がつくと、私は正しき道の失われた
暗き森の中をさまよっていた。
ああ、そこがどのようなものだったかを語るのは
いかに辛いことか、鬱蒼と茨に満ちたこの野生の森を
(ダンテ『神曲』地獄篇対訳(上)/藤谷道夫)
中世イタリア・フィレンツェ出身の詩人であり哲学者、政治家であったダンテ・アリギエーリ。
その名は1300年ごろに執筆された壮大な叙事詩『神曲』によって現代にまで伝わっています。
またイタリア人にとって、当時の文学では主流であったラテン語ではなく、トスカーナ方言で書かれていることで、ダンテを「イタリア語の父」と称すほどに親しまれている文学でもあります。
1321年の死後700年を迎えた2021年、モンテグラッパはこの偉大な人物と芸術をオマージュするペンを造り出しました。
「インフェルノ」は3部構成からなる神曲のオープニングで、日本では「地獄篇」の名で知られており、神曲の中でも最も鮮烈な描写となっています。
「悪魔は細部に宿る」という慣用句をモンテグラッパは言葉通り解釈し、地獄の世界を詳細に造りあげました。
悪魔の尻尾が這うようなクリップが示すように、聖書にも現れる「堕天使」ルシファーの存在がここのペンには隠されています。
モンテグラッパの独自素材、モンテグラパイトを取り囲む彫刻は、古くから伝わるロストワックス製法で鋳造され、ダンテ自身が旅するように描かれた死後の世界を表したものとなっています。
イエローゴールドが施された9つの輪は、人間の罪と罰を象徴した9つの地獄に落ちていく割れ目を表現したものです。
ダンテの死から700年後、彼の描いた世界をこれほどまで忠実に再現した作品は他に見ないものでしょう。
神曲が細部から全体の構成においてまで、聖なる数「3」が貫かれており、キリスト教における三位一体の神学を文学的表現に昇華しようと試みたように、この作品もまた世界333本限定生産品となっています。
(この商品ページの文章はIl Duomoが作成しました)