ファーバーカステル伯爵家の誇り、騎士道のオマージュ
2003年のシリーズ発表以来、ファーバーカステル伯爵コレクションの頂点を飾り続けるペンオブザイヤー。2021年のペンオブザイヤーのテーマに選ばれたのは、中世ヨーロッパで活躍したナイト(騎士)と、とりわけ有名なアーサー王にまつわる神話や伝説でした。
それというのも、2021年はファーバーカステルにとって、1761年に世界最古の筆記具メーカーとして創業してから260年の記念すべき年であり、1898年にファーバーカステル伯爵家が誕生して以来、騎士としての精神を社のアイデンティティとしてきたことに由来しています。
この精神は1905年に大ヒットしたカステル9000番に刻まれた、剣を鉛筆に持ち替えた二人の騎士の姿に象徴されています。
ペンオブザイヤー2021では、この騎士道を讃える多くのオマージュが示されています。
最も目を引くのは、ボディエンドにはめ込まれたサンレイカット(sunlay)のガーネット。
光の屈折率が高く硬質なガーネットは、中世において光と真実を表し、宝飾品や武器などに使用されていました。
ボディ全体を貫くマットな質感のPVDチタンコーティングは中世騎士の鎧と剣をイメージしており、まるで騎士が操る剣のように、そのグリップには革が巻かれています。
騎士の剣を鍛造するために、中世の鍛冶屋はダマスカス鋼を使用しました。ダマスカス鋼は、柔軟かつ強靭な素材として知られ、その並外れた特性は、さまざまな種類の鋼を繰り返し溶接および折り畳むことによって実現されます。
ダマスカス鋼はその特徴的な模様でも知られ、このペンにも独特の木目調の模様が浮かび上がり、騎士たちの神秘性が色濃く反映されています。
命を守るための鎧には約2万本もの鋼のリングで編み上げた鎖帷子をほうふつとさせる模様がキャップに刻み込まれています。
洗練されかつ抑制がかかった全体のデザインは、騎士道において重要な名誉や勇気、礼儀や謙虚さによって高潔さを示した彼らの生き方を反映しています。
騎士たちの役目は、侵入者から領土を、そこに暮らす民衆を守ることでした。
ボディエンドの形状は、騎士が命をかけて守り抜いた城壁のようです。
さらにキャップの天冠には中世において「希望の象徴」とみなされた十字架の紋章が施されています。
ルテニウムコーティングされた18Kのペン先の鋭く洗練された形状は、まさに騎士の持つ剣先や槍そのもの。
騎士たちの多くの戦いを経て築かれたこの現代において、剣や槍は筆記具と変わり、戦場ではなくペンが生み出す叡智をもって平和を希求するものとなりました。
ペンオブザイヤー2021 ナイト(騎士) 万年筆 は375本の限定生産となります。6本の筆記具を追加で収納できる木製ボックスが付属されます。
(この商品ページの文章はIl Duomoが作成しました)