自然と歴史が織りなす物語
ー 風景は、目に見える歴史である
J. B. ジャクソン ー
イタリア・ボローニャから南に数時間、エミリア・ロマーニャ州とトスカーナ州の境界に位置する丘陵地帯の「レバンテ洞窟」は、イタリア最大級の規模を誇る石灰岩鍾乳洞です。
全長54メートル、高低差約15メートルの洞窟内は、何千年もの歳月をかけて水流によって削られた、まさに自然が生み出した幻想的な空間です。
鍾乳石や流れ落ちる水柱など、自然の力が生み出した多様な造形美を目の当たりにすることができます。
レバンテ洞窟は、その地質学的価値だけでなく、周辺の美しい自然環境とも相まって、神秘的な雰囲気が訪れる人を魅了します。
この洞窟を構成する石灰岩は、エミリア・ロマーニャ州やボローニャ市内で広く見られる地層です。
この石灰岩は「ボローニャの斜塔」や「サン・ペトローニオ大聖堂」のファサードなど、古代ローマ時代から、ボローニャの街を彩る数々の歴史的建造物に使われてきました。
ラ・ドッタコレクションの新作「レバンテ」と「トラヴェルティーノ」は、このレバンテ洞窟からインスピレーションを得ています。
「トラヴェルティーノ」は、洞窟周辺の幻想的な風景を表現した色彩の樹脂に、クリップ類に「コルテン鋼」を採用しています。
コルテン鋼は、「耐候性鋼」とも呼ばれる、鋼の表面に安定した錆を形成し、鋼内部を保護する鋼材です。
コルテン鋼は建築物の外壁などに用いられ、機能面とともに独特の風合いが特徴となっています。万年筆の金属類に用いるのは大変珍しい素材です。
自然と歴史が織りなす物語を、あなたの手に、そして心に残すでしょう。
ラ・ドッタ ~ボローニャの歴史と文化への敬意を表したコレクション~
イタリアの老舗万年筆ブランド、オマスの伝統を継承したスクリーボは、ボローニャを拠点に、メイドインイタリーにこだわった万年筆づくりに情熱を燃やしています。
スクリーボ「ラ・ドッタ」コレクションは、ボローニャの歴史に由来しています。
中世ヨーロッパ、イタリアの都市国家であったボローニャは「ラ・ドッタ」と呼ばれていました。
ラ・ドッタとは「学識ある人」のことで、これは当時からヨーロッパ中から最新の学術を学びに学生が集まってきた世界最古の大学、ボローニャ大学を擁する都市に向けられた呼び名です。
機械のなかったこの時代に、学術書は数えきれないほど書き写され、学生たちの手に渡り、それをもとに真新しい理論やアイディアについて熱心な議論が交わされ、そしてまた新たな書物が生まれる…
そんな循環が街に活気を生み出し、世代を超えて積み重なり、世界中の学ぶ者にオープンで居心地の良い街としてボローニャにはたくさんの人々が集っています。
スクリーボ ラ・ドッタは、ボローニャの歴史の深みと卓越した文化に敬意を表したコレクションです。
スクリーボのフラッグシップモデル「フィール」のサイズ感はそのままに、多面体のフィールから丸く面を取り、優しくなめらかなフォルムとなりました。
ペン芯にはインク馴染みの良いエボナイトを採用、筆記時に快適なインクフローが楽しめます。
特筆すべきは、ペン先のラインアップ。オマス同様上質な書き味の18Kの他、14Kのフレックス仕様は筆圧による文字幅の変化によって、書く人の個性をより表現できるペン先です。
このコレクションには本革とコットン製のソフトポーチが付属し、大切な万年筆を大事に運ぶことができます。
スクリーボ 限定生産品 ラ・ドッタ レバンテ 万年筆 は限定119本の生産となります。
(この商品ページの文章はIl Duomoが作成しました)