シックな黒を基調とした万年筆でありながら、迷宮をモチーフとしたパターンデザインによってある種の美しさも備えている……派手ではないのに使っていて目に入る軸が気分を上げてくれる、そんな一本です。
今回計量はしていないのですが、持った感触としては30g前後。
個人的には軽めの部類なものの軽すぎるというほどでもなく、デザインに惹かれて注文したものなのでそこはあまり気にしていません。
キャップポストすると、すっぽり入るので割と安定感があります。
キャップポスト出来なかったり、出来ても不安定な万年筆もあるので地味に嬉しいところ。
今回ニブはフレックスのFを注文したのですが、両側に切り欠き?の入っているタイプのフレックスニブは初めてだったので、その柔らかさに驚きました。
普通は筆圧を徐々にかけていくとある程度のところからしなり始めるのが、このニブは最初からしなりはじめ、力加減がそのまましなりに反映されるといった感じ。
この柔らかさは個人的には使っていて楽しいです。
また筆記感としてはFなのもあってすこしカリカリ寄りな部分はありますが、ちゃんと細くてそれでいてフローも良いので、快適に書けます。
あとニブの見た目は写真だと黒く塗装されているように見えますが、実際には暗いシルバーといった感じです。
やはりデザインが良いものは使っていて気分がいいというのを改めて感じさせてくれる一本で、特に欠点もなく、お気に入りの一本となりました。
ちなみに私のもとに届いたもののシリアルナンバーは120/188でした。
個人的には「シックな大人の万年筆」というのが最初の感想です。紹介メールを受け取って、いいな~と思ってその晩は寝たのですが、翌日気になってじっくりメールの画像を拝見。ミドラー…緑軸大好き人間である自分の守備範囲ではないなと思って諦めたのですが、結局その翌日には気が付いたら注文していました。久し振りに「欲しい」と思った万年筆でした。いずれにしても手元に届いて素直に嬉しい。表現が適切かどうか分かりませんが、ペン先のデザインといい「色気を感じさせる万年筆」だと勝手に思っております。キャップリング類にはイタリアらしさがありますね。さて、持ち歩きたいのですが、これに合うペンケースを探す旅がこれから始まる次第。そういう楽しみは久し振りです…。
総評: 5.0 (2件)